1. トレーラーに収納が必要な理由
キャンピングトレーラーの一番の魅力は、どこへでも行ける「移動する家」であること。でも、家である以上、スペースはどうしても限られています。
衣類や調理器具、キャンプ道具、子どものおもちゃなんかを積み込んでいくと、すぐに床やテーブルが荷物で埋まってしまう……そんな経験、したことありますよね。
そこで、ぜひ目を向けてほしいのが「頭上の空間」です。普段あまり使われていない天井付近を上手に活用することで、収納スペースをぐっと広げることができます。
2. 初心者でもできる!吊り棚DIYの基礎
DIY初心者でも、比較的簡単に挑戦できるのがこの「吊り棚」です。
吊り棚の作り方
🔼下地の確
トレーラーの天井部分に、しっかりネジ止めできる下地(梁や補強材)があるかを確認しましょう。これが一番大事なポイントなので、トントンと叩いてみたり、下地センサーを使ってみるのがおすすめです。
🔼材料の選定
棚板には軽くて加工しやすい木材(パイン材や合板)を。金具はL字金具や吊り金具、ワイヤーロープなど、好みに合わせて選びましょう。
ネジはステンレス製だとサビに強くて安心です。
🔼設置の流れ
金具を天井下地に取り付けます。棚板をL字金具で支えるか、ワイヤーで吊るします。走行中の落下を防ぐために、前面にバーやネットを取り付けたら完成です。
これで、タオルや衣類、小物を収納するのに十分な、便利な棚が完成します。
3. 慣れてきたら挑戦!ポップアップ収納アイデア
DIYに少し慣れてきたら、次は「ポップアップ式収納」に挑戦してみるのはいかがでしょう。
ポップアップ収納とは?
使わないときは天井にすっきり収まっていて、必要なときにだけ下ろして使える収納のことです。クローゼットやラックを“引き出す”ように使えるので、とても省スペースで便利です。
作り方の一例
**ヒンジ(金属蝶番)**を使って、天井に棚板を折りたたみ式で設置します。ゴムベルトやマグネットキャッチで固定しておけば、走行中も安心。
棚を引き下ろすときは、軽量のアルミフレームを脚代わりにすると、安定感も確保できます。
例えば「雨具や季節外の衣類」など、使用頻度は低いけれど持っておきたい物をしまうのに最適です。
4. おすすめの材料と道具
DIYの失敗を減らすためには、扱いやすい道具を選ぶのがポイントです。
- ・軽量木材: 持ち運びしやすく、ノコギリやカッターで簡単に加工できます。
- ・アルミパイプ: 軽くて丈夫なので、棚のフレーム作りに最適です。
- ・ワイヤーロープ+カラビナ: 吊り下げや高さ調整に便利です。
- ・電動ドリル&ビット: 穴あけやネジ止めがスムーズになり、作業効率がぐっと上がります。
- ・やすり&塗料: 仕上げに使えば、見た目もきれいに、ぐっとプロっぽくなりますよ。
5. DIYを安全に楽しむための注意点
DIYは楽しいですが、安全第一で作業しましょう。
- 重量オーバーに注意: 天井収納は「軽い物専用」と考えましょう。重い物を入れると、走行中に危険です。
- 固定をしっかり: ネジの緩みや金具の耐久性を必ずチェックしてください。旅に出る前に、定期的に点検すると安心です。
- バランスを意識: 車体の重心に影響が出るほどの収納は避けましょう。特に、片側だけに重さが集中しないように工夫することが大切です。
6. まとめ
キャンピングトレーラーの収納は「足りない」と感じがちですが、視点を変えればまだまだ可能性があります。天井を活かした吊り棚は初心者でも気軽に挑戦でき、ポップアップ収納は応用編として、さらに快適な空間を生み出してくれます。
自分で作った収納を使いながら旅をするのは、既製品にはない特別な満足感があります。次の週末はぜひ道具を手に取り、トレーラーをより自分らしくカスタマイズしてみてください。