【重量計算】キャンピングトレーラー牽引のポイント

コラム

投稿日: 2025年05月21日

はじめに

「キャンピングトレーラーに必要な車はどんな車?」

「キャンピングトレーラーを引っ張るためにはどんな道具が必要?」

興味を持っている方が気になることではないでしょうか?

そんな疑問に答えて、初めての牽引のポイントをご紹介します。

目次

1.キャンピングトレーラーを牽引する魅力


キャンピングトレーラーの最大の魅力は、

・普通の自動車で牽引できる

・トレーラーを使わないときは車だけで身軽に移動できる

・自動車と居住空間の棲み分け

などがあります。

では、牽引できるキャンピングトレーラーサイズはどのように決まるのでしょうか。重量計算についてみていきましょう。


2. 牽引できるトレーラーの重量計算



ブレーキなしのトレーラーの場合、自動車で牽引できる重量には以下のルールがあります。

トレーラーの総重量×2 ≦ 牽引車両の車両重量+55Kg

トレーラーの総重量  ≦(牽引車両+55kg)÷2

例えば人気のランドクルーザープラドであれば、重量はおよそ2100kgなのでこのようになります。(トレーラーの重量をX)

X×2 ≦ 2150kg

※2100kg+55kg=2180kg



これを計算すると1090kgとなり、

車両重量1090kgのキャンピングトレーラーを牽引できる計算になります。

3.牽引に必要な免許と法律の確認



軽自動車でキャンピングトレーラーを牽引する際は、道路交通法の規定に基づいて適切な免許と装備を整える必要があります。前項のトレーラー重量を踏まえて、以下のポイントを押さえておきましょう。


免許の種類と必要条件

必要な免許可能範囲免許取得時条件
けん引第一種免許750kg以上18歳以上、普通免許以上の保有、視力・深視力・色覚・聴覚検査を通過した者
けん引第二種免許トラクター、トレーラーバスなどを営業・旅客目的で運転する車両の牽引21歳以上、普通免許以上を3年以上所有、けん引第一種免許の保有
けん引小型トレーラー限定免許750kg~2,000kg未満のトレーラーを牽引けん引第一種免許条件+身体条件(障害など)


注意点

速度制限:トレーラーを牽引している場合、法定速度は 80km/h に制限されます。


また、牽引免許を持っていても全てのトレーラーに乗れるわけではなく、けん引免許+牽引車両の運転に必要な免許が必要となります。ご自身の目的にあった免許を事前に確認しましょう。

4. 牽引装備と必要な準備


車両サイズに応じたキャンピングトレーラーの牽引可能サイズをみてきました。

最後に、牽引において必要となる部品を確認していきましょう。

キャンピングトレーラーを安全に牽引するためには、適切な装備を整える必要があります。以下の装備を確認・取り付けておきましょう。

必要な牽引装備

・ヒッチメンバー:車両とトレーラーの連結部分(車検対応も確認)

・灯火類の整備:ブレーキランプやウインカーを装備し、車両と正しく連携する必要あり

・慣性ブレーキ:750kgに近い重量を牽引する場合には装備を検討。(急ブレーキ時にトレーラー側でも減速する仕組みで、車両への負担を軽減します。)

5. パーツ選びの注意点


ヒッチメンバーはトレーラーを連結するための部品で、牽引車両に取り付ける部品です。そこにヒッチボールを取り付けてトレーラーを連結させます。

ヒッチメンバーとヒッチボールの両方には車メーカーから発売されている純正パーツと社外品パーツの2種類があります。

・純正パーツ

メーカーから公式に発売されていて、車メーカーの推奨パーツとなります。サイズやデザインのフィット感はもちろん、安全性が高く安心して使用できます。購入店や正規ディーラーに確認して適正パーツの確認・使用範囲の確認をしてください。

・社外品パーツ

メーカー非推奨で、安全性はユーザー自身の自己責任となります。費用を抑えたい方には便利ですが、人の命にかかわることですので、安全に使用できるものを選ぶのがおすすめです。

社外品の場合(特に海外メーカー)、国産メーカー用の部品であっても海外向けに輸出されている車両は仕様が異なる場合があるため注意が必要です。

注意点純正・社外品問わず、耐荷重などの性能をしっかり把握し、推奨されない使用方法は絶対にしないでください

まとめ


軽自動車でキャンピングトレーラーを牽引するスタイルは、コストを抑えながら気軽にアウトドアを楽しみたい方にぴったりです

ご自身の車と照らし合わせたトレーラー選びをして、安全にアウトドアライフを楽しみましょう。