キッチンカーとキッチントレーラーの違い

コラム

投稿日: 2024年11月30日

はじめに

 

飲食ビジネスの新しい形として人気を集める「キッチンカー」と「キッチントレーラー」。どちらも移動型店舗として注目されていますが、その違いや特徴を理解することで、自分のビジネスに最適な選択ができます。

本記事では、それぞれの特徴や価格、運用のしやすさを比較し、どのようなシーンに向いているのか見ていきましょう。

 

 

目次

 

1. キッチンカーとキッチントレーラーの基本概要

 

まず、キッチンカーとキッチントレーラーの基本的な違いを確認しておきましょう。

 

キッチンカー

キッチンカーは、調理設備が搭載された自走式の車両です。一台で移動から販売まで完結するため、機動性が高く、運転免許があればすぐに営業を始められるのが特徴です。

 

キッチントレーラー

キッチントレーラーは、調理設備を備えた車両を牽引して移動させるタイプの店舗です。移動には別途トレーラーを牽引できる車両が必要ですが、広い調理スペースを確保できるため、大量調理や特定のイベントに適しています

 

このように、移動手段や使用シーンが異なるため、用途に応じて選ぶ必要があります。

 

2. 購入コストと価格差

 

 

  キッチンカー キッチントレーラー
新車価格 300万~700万 500万~1000万
中古価格 150万~300万 300万前後
維持費 1台分 牽引車両とトレーラー2台分

 

コスト面ではキッチンカーが優位ですが、必要なスペースや用途によってはトレーラーが適している場合もあります。

また、中古車両を選ぶ際にはご自身の営業形態にあったものを選ばないと改修費用が高額になる可能性もあるため、設備などはしっかりと確認する必要があります。

維持費に関してもトレーラーは重量が増えるため当然燃費も悪化し、車検やメンテナンス、駐車場の費用も余分にかかるためしっかりと吟味しましょう。

 

3. 駐車と移動のしやすさ

 

 

キッチンカーの駐車と移動

 

駐車: コンパクトなサイズの車両が多く、一般的な駐車場を利用可能。

移動: 普通運転免許があれば運転可能で、狭路も移動が簡単。

 

キッチンカーは、自動車として登録されるため、通常の駐車場に停めることができます。小回りが利き、狭い場所や都市部でも運用がしやすいのが特徴です。

 

キッチントレーラーの駐車と移動

 

駐車: 広い駐車スペースやイベント会場など専用の場所が必要。

移動: サイズによってはけん引免許が必要な場合もあり、狭い道などは通行しにくいため移動には時間と手間がかかる。

 

キッチントレーラーは、牽引車両と合わせた全長が長くなるため、駐車スペースの確保が難しくなる場合があります。また、牽引するトレーラーのサイズによってはけん引免許が必要です。

都市部や狭いエリアで頻繁に移動する場合はキッチンカーが有利ですが、広いイベント会場や長期間設置する場合はトレーラーが向いています。

高速道路の料金も高くなるため、遠方に出向くことが多い方は注意しましょう。

 

4. 汎用性と使い勝手

 

 

キッチンカー

 

キッチンカーは、小規模なイベントや日常的な移動販売に適しています。移動も比較的簡単に行えるため、人が集まる場所をねらってこまめに移動することも可能です。

しかし、設備やスペースが限られるためメニューの品目を増やしにくかったり、複数人での営業には不向きです。

大学や企業の敷地内、住宅街など機動力を活かし、様々な場所を転々としながらの営業が向いています。

 

キッチントレーラー

 

キッチントレーラーは調理スペースが広いため、複数人での効率的な営業も可能です。

また、内装や設備の自由度が高いため、大規模イベントや本格的な料理の提供に向いています。

反面、移動に手間がかかり車両も大きくなるため、こまめな移動や狭い場所での営業には不向きです。

大規模なイベント会場やお祭りなど、どっしりかまえての営業に向いています。

 

5. 収益性の視点から考える選択

 

 

キッチンカーの収益性

 

キッチンカーは初期投資が少ないため、比較的早い段階で投資回収が可能です。また、営業場所を柔軟に変えられるため、繁華街やイベント会場で効率的に収益を上げることができます。

 

利点: ローリスクで始められる。

課題: 集客力や提供スピードに限界がある。

 

キッチントレーラーの収益性

 

キッチントレーラーは、調理スペースや設備が充実しているため、単価の高いメニューや大量調理が可能です。ただし、初期投資や運用コストが高いため、安定した収益を上げるには計画的な運営が必要です。

 

利点: 高単価のビジネスに向いている。

課題: 初期費用の負担が大きい。

 

どちらを選ぶにしても、ターゲット顧客や営業スタイルに合った運用計画が収益性を高める鍵となります。

 

6. 法的・規制面での注意点

 

 

キッチンカーとキッチントレーラーでは、営業許可や法的手続きに違いがあります。

 

キッチンカー: 自動車として登録されるため、食品衛生法に基づく許可や定期検査が必要です。また、駐車場所の確保や地域ごとの規制に対応する必要があります。

キッチントレーラー: トレーラー本体と牽引車両の両方に登録や保険が必要です。また、けん引免許が求められる場合があるため、運用前に確認が必要です。

 

どちらも地域ごとのルールや規制に注意しながら、適切に準備を進めましょう。

 

まとめ

 

キッチンカーとキッチントレーラーは、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下のように選択のポイントを整理すると、自分のビジネスに合った形が見えてきます。

 

キッチンカー: 機動性や初期投資の低さを重視する場合に適している。

キッチントレーラー: 調理スペースや本格的な設備が必要な場合に最適。

 

自分の事業規模、ターゲット層、営業スタイルを明確にし、それに合った形で導入することで、成功に近づけるでしょう。どちらを選ぶにしても、慎重に計画を立てて運用を開始するようにしましょう。